「近すぎる冒険」|犬とリュックでキャンプ場へ

「近すぎる冒険」|犬とリュックでキャンプ場へ バイクキャンプ
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo9_com) です。

「バイクで伴侶動物と散歩」

あまりにも近すぎて行ったことがなかったキャンプ場。

バイクのエンジンに耳を澄ませ、登山リュックにすっぽり収まった相棒と向かったのは、我が家から30分の場所。

だけど、その場所が、思った以上に楽しかった話。

「近すぎる冒険」

犬とリュックでキャンプ場へ

バイク(W650)の上にリュックをのせた画像

この時の私は、期間限定主婦をやっていたので、家事が終わるととりあえず暇だった。外をみると最高のバイク日和である。バイクでも洗うかとバイクを自作のガレージハウスから出してW650にも太陽を拝ませた。バイクを洗おうかと外に出したのだが、全然乗ってなかったので汚れていない。というよりもいつも裏山散歩から帰ってきたら洗ってからしまうので、汚れているわけがない。

しばらくバイクを眺めながら、気になっていた裏山にあるキャンプ場を調べる。調べると市町村が運営している公園の一角で「キャンプもやれるよ?」みたいな施設だった。「よし!せっかく税金払ってるから行くか!」とよくわからない理由から市役所に電話してキャンプ場のことを詳しく聞いてみた。

「あ・・今水道止めてありますけど?それでもいいのなら」との返事。この時期ってもうすぐ夏なんですけどね。ちょっと事件でもあって封鎖されているキャンプ場?土地がらみの事件で税務署が監査してるとか?いろいろ楽しい妄想が頭の中で繰り広げられたが、市役所職員の「それでもいいのなら」で、たぶん「誰も来ないから、管理されていないのだな」と判断した。

伴侶動物の犬はリュックの中

W650のハンドルにぶら下げられたリュックに入る保護犬の画像

伴侶動物の犬のお家は、登山で使っている20リットル。これを地べたにおくと自分から入るので持ち上げて顔を出すだけ。この犬の名前は、ライムで実家は保護施設の保護犬おっさんと呼んでいるが、おっさんを通り越して老犬なので、ちょっとだけ心配。

大人しく入るし、出そうとすると嫌がるので「そんなにバイクに乗りたいか?」と自分都合の質問を犬にするが、自分が心配していることから逃げたいだけ。きっと大丈夫と誰かに、本人(犬)に言ってもらいたいだけのだ。しかし、天気もいいし市役所からのOKも出ているし「じゃ!今から行くね!」と元気よくいっちゃったから行くしかないわね。

到着したところは熊出没注意だった

キャンプ場に到着して、テントを張った前にW650がある。その前を犬が歩いている画像

道中の画像は無い。だって近いもん。エンジンかけて信号を二つ越えて険しい峠道を登った頂上付近が目的地のキャンプ場。誰もいないキャンプ場というか、道中もタイムスリップしたか?パラレルワールドにでも迷い込んだか?と感じるぐらい峠には人っ子一人いなかった。

犬をリードに繋ぎペグで止める。グルグルと回って遊ぶライム。いつも困った顔をしてるいるライムだが、この時もやっぱり困った顔をしていた。ライムを遊ばせている横に、区画らしき場所にテントを張る。そう、区画らしき場所である。かなりの時間だれもテントを張った形跡も人が来た雰囲気も何もない。静かで、バイクのエンジンを切ると鳥の鳴き声と下を流れる沢の音だけなのだ。

しばらくすると、静けさの中車のエンジン音が近づいてくる。少しだけ緩んでいた気を張って道路をみると男性が数人乗った車がキャンプ場の横で止まった。

「キャンプ大丈夫ですか?」と聞かれた。不思議に思ったが、車の後ろに小さく「◯◯◯市」と書いてあるので、「ああ!市役所の人ですか!」と元気よく返事をする。「水でないですけど、少し待っていただけたら出せますよ?」とのことだったが、水も持ってきているし、一晩だけなのキャンプなので「大丈夫です。ありがとうございます。」と感謝だけ返しておいた。

最後に、「大丈夫だと思いますが、この辺は熊が出ますので気をつけてくださいね」と、ちょっと怖い注意だけ残して、市役所の人たちは去っていった。このキャンプ場に人が来ない理由がはっきりした。

「熊出没注意」ってやつだわ。

バイクキャンプといえば、酒と肉と酒

W650の前で、ガスストーブを使って網の上で鳥のモモ肉を焼いている画像

バイクキャンプじゃなくても車でも、「もう乗らないね?」と自己判断できたときに、ビールのプルトップが開く。この「プシュ!」って音と同時に流し込んだビールが、すきっ腹の胃から吸収されて脳に伝達された瞬間が好きだ。それを飲みながら火器の準備をして肉を焼いて塩だけで食うのが好きだ。肉はハサミで切ってそのハサミを箸代わりに食うのが好きだ。というか箸がいらないので便利だ。

鳥はモモ肉を焼く、たまに肉のことを知らない人に、「鶏肉買ってきて」とお願いすると、「安かったかからたくさん買えたよ!」と胸肉を買ってきてもらうことがあるが、「油が多くて私が好きなのは、モモ肉なのだよ君」と苦笑いする時があるが、説明しないで買い物を頼むやつが悪いと思う。

W650の前で、ガスストーブを使って網の上で焼きおにぎりを焼いている画像

続いて、昨日作ったおにぎりを焼く、弱火でじっくりと焼く。強火で、石の付いていない網で焼くと一瞬で焦げるので必ず石のついた網を使うのだが、この石はきっとセラミックなのだろう。この画像の網は、100均で購入したものだったと記憶している。

テントの前で、バイクを眺めながら、ペグを中心にグルグルと回って遊ぶ犬を見ながら数本のビールを飲んで、焼きおにぎりと鳥モモをひたすら食った。

酔っ払って犬を腕枕して寝る

テントの中で保護犬ライムを腕枕して寝ている画像

記憶がなくなるまで飲んで、ライトを忘れたので、テントの中でライムとちょっと薄暗くなったころにモンベルの#3に包まって寝た。ライムは歯槽膿漏で口が臭いので、できることなら反対を向いて欲しいし、股間あたりで寝て欲しいのだが、このときは、狭いテントの中だったので、この位置だった。

しかし、キャンプに来るといつも思うことがある。それは、忘れ物の無い時が無いということ。なんでかね?

明るくなって目が覚める幸せな朝

テントをたたんだ設営場所にW650と犬だけがいる画像

朝の太陽に起こされ、少し寝ぼけながらテントを畳む。ライムはトイレを済ませたので、その辺を熊を警戒しながら遊ぶ。簡単なパッキングだったので、すぐに準備完了である。ライムには、リュックに入ってもらい安全運転で家に帰る。

帰るといっても信号二つだけどね。

まとめ

実はこのキャンプは、もう10年以上も前のことになる。

その時の私は、何かから逃げるような生き方をしていたように思う。

その逃げるための乗り物の一つがバイクだった。

そして、バイクに乗る意味をキャンプで紛らわせていたのかもしれない。

しかし、今は自由に何からも逃げることなくバイクを楽しんでいる

その理由は、また違う記事で紹介したいと思う。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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